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【塗装について】

 塗装は木地の保護と装飾が主な目的です。

 代表的な塗装方法は

  1. ウェスで塗料・オイルを摺り込む
  2. 刷毛で塗る
  3. スプレーガンで吹き付ける

等があります。

 私は木地の上の塗料の層(塗膜)を作りたくないので、1.の方法で木の自然な色合いや木肌そのままの質感を生かす仕上りを心掛けています。

 作品の材質により天然無害のオイル仕上げと、(*)工芸うるしを摺り込む(拭き漆)方法を使い分けております。

 オイル等を木地に摺り込んでいるため、塗膜はないので剥がれることはありません。しかし、一方では塗膜が無い為、輪染みになることがあります。濡れたらすぐ拭いて頂くとありがたいです。


(*)《漆使用に関する体験談》

 以前、漆にひどくかぶれたことがあります。それは尋常なかぶれ様でなかった為、漆は体質的に受け付けないものであると観念しました。しかし、作品によっては仕上げにどうしても漆の仕上り感覚(質感)が必要な場合もあります。

 近年雑誌に京都の業者がかぶれにくい漆を開発したとの記事が出ておりました。早速問い合わせて色々お話を聞かせて頂きましたが、やはり「かぶれる体質はどうしようもない」との回答でありました。

 そこで、あれこれ調べたり試した結果、今は「ワシン工芸うるし」(発売元・和信ペイント株式会社)を使っております。かぶれもほとんどなく、仕上りも本漆と比較しても遜色もなく、又、丈夫さも兼ね揃えています。

 この「ワシン工芸うるし」は、特長をはじめ、性質・塗装上の注意事項や具体的な塗装例に加え、使用上の警告(自然発火)等細かい説明書も親切に提供されています。

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